“地域のために”を体現する江﨑新聞店が車両管理システムを導入したのは「配達員の待遇改善」が理由だった

“地域のために”を体現する江﨑新聞店が車両管理システムを導入したのは「配達員の待遇改善」が理由だった

  • 会社名(団体名)

    株式会社 江﨑新聞店

  • 業種

    サービス業/印刷サービス/運輸業

  • 管理車両台数

    60台

  • 社員数

    360名

  • ご担当者様

    江﨑亮介さま

  • 事業内容

    新聞配達・ポスティング・電報サービス・研修

“地域のために”を体現する江﨑新聞店が車両管理システムを導入したのは「配達員の待遇改善」が理由だった

地域に根付いたサービスを展開し、成長を遂げてきた江﨑グループ。最近では七間町の再開発プロジェクトや東京への進出など、さらに事業を拡大し続けています。そんな中、配達に関する車両の配送ルート改善に着目し、車両管理システムを導入。導入によってどのような効果が得られたのか、そして今後どのような活用をお考えか、株式会社江﨑新聞店で取締役を務める江﨑亮介さまに伺いました。

静岡エリアを中心に展開する江﨑グループ

まずは、御社の事業について簡単に教えていただけますか?

江﨑グループは、株式会社江﨑新聞店を親会社に、折り込み広告を中心とした広告代理店である株式会社静岡オリコミ、映画とアミューズメント施設を運営する静活株式会社の3社からなるグループです。

静岡オリコミでは、広告代理店以外にも、配送業と宅配業も請け負っています。チラシや広告を受注した後、完成したチラシを新聞店にお届けしたり、健康事業として牛乳などのお飲み物やこだわりの夕飯をお届けしたりしています。前者はBtoB、後者はBtoC向けの配送です。

それに加え、静岡の七間町で再開発のプロジェクトを展開しているのだとか。

そうです。「プロジェクトオリオン」という計画名で、七間町にもともとあったボウリング場を体験型のイベントが楽しめるホログラムシアターや新たなコンセプトのボウリング場、イベント広場などからなる複合エンターテイメント施設へと生まれ変わらせようとしています。少し、デベロッパーっぽいですよね。

江﨑新聞店様は、グループとしての歴史も長く、地域の名士として新聞と広告を軸に静岡の発展までを考えながらさまざまな取り組みを進められています。まさに、この地域になくてはならない存在かと思います。

どの事業も基本は静岡エリアを中心に展開してきましたが、実は昨年より、東京へ進出しています。というのも、スマートドライブのような勢いのある企業とお付き合いがしたいですし、最先端トレンドを知見として獲得していきたいなと。東京では配送機能を生かした新規事業を検討しており、東京での様子を見ながら静岡で拡大していこうと考えています。最終的にはやはり、静岡の発展がテーマです。

最先端のテックやサービスに触れながら、東京と静岡の両輪で事業を運用し、東京で得た新しい知見を静岡に展開していきたいということでしょうか?

おっしゃる通りです。東京と静岡、相互の拠点にそれぞれの強みを乗せた新たな風を吹かせていきたいと考えています。

車両管理システムの導入を決めたのは「配達員の待遇改善に役立つと思ったから」

ここからは、SmartDrive Fleetに関してお話を伺いたいと思います。そもそも、車両管理システムの導入を検討した理由をお聞かせください。

大小、2つのテーマと目標がありますので、まずは長期的かつ大きな目標からお答えします。

実は当初、車両管理システムではなく、ルート改善が可能なシステムを導入しようと考えていたんです。先述したように、私たちは宅配事業を展開しています。ルート宅配に関わるドライバーの給与を最低時給以上に、できれば正社員と同じ2,000円まで水準を上げていきたい。しかし、それを実現するには、1時間あたりの宅配件数を上げなくてはなりません。SmartDrive Fleetは各ドライバーの走行データを蓄積して、可視化することができますよね。そこから取得したデータを分析すれば、1時間あたりの宅配量を把握してルートを改善できるのではないかと考えました。

もう一つが安全管理です。個々の車両にはドライブレコーダーを装着していますが、事故やヒヤリハット事例が起きるまで中々過去の映像を振り返ることがなかったんですよね。SmartDrive Fleetは自分の運転のクセが可視化されますし、詳細な安全運転スコアが出る。自分は普通に運転していたつもりでも、案外低いスコアが出ていたりするんです。それって事故が起きやすい運転をしているってことですよね。この機能は単純に役立つだけでなく、誰もがわかりやすく、面白い仕組みだなと思って。

データ活用と安全運転、2テーマに対して目標を達成できると感じたため、導入を決めました。

人件費を上げるために1時間あたりに配送できる業務ボリュームを増やそうそうお考えになった理由は?

会社のミッションテーマに給与水準を上げる、つまり待遇改善を掲げていますし、新聞配達員をはじめ、宅配に関わる人の人件費を向上させたいと思っています。江﨑新聞店は正社員の採用にずっとこだわり続けてきましたし、中途入社の方もみな、正社員で雇用しています。宅配を担当する社員も担当じゃない社員も、みな同じ待遇で給与を確保したいのです。

それは、創業者の想いによるものですか?

想いというか、私たちのミッションですね。この業界はブラック化しやすいですから…。東京でも、新聞販売店の給料水準は非常に低い。そのため募集をかけても人が来ないし、サービスの質が下がってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。ですから、宅配は生産性が高く、良い給料をもらってしかるべき仕事であることを私たちが証明したいと考えています。

ドラレコより事故防止に効果的…!?安全運転診断と表彰制度で変わった安全運転への意識

ありがとうございます。導入後はどのような変化がありましたか?

ルート改善についてはまだ道半ば。目標に達しましたら、また大々的に公表させてください(笑)。

安全運転については、それなりに結果が出てきました。現在は新聞配達の軽自動車サイズの商用車に装着しています。朝刊は本社を構える七間町から各支店、夕刊は静岡新聞の本社から各支店に運んでいますが、ドライブレコーダーを取り付けていた時でも運転が荒くなることがありました。

SmartDirve Fleetはドライバー一人ひとりに対して安全運転スコアが出ますよね。今はそれを支店別にランキング化して、2カ月に1回社内報に掲載し、表彰したりしています。上位入賞をした支店には、全員分のガソリン交換券をプレゼントしているんです。

また、安全運転診断機能では指定した点数を下回った場合、即座に管理者側へ通知が届く機能があります。ですから、該当のドライバーに「今、スピード上げていたでしょう」といったフィードバックが早急に行えるんです。このような取り組みを重ねていくことで、改善スピードが格段と上がりました。ドライバー本人も自分のスマートフォンでもどこで急加速や急ブレーキをしたのかが確認できるので、安全運転への意識が変わってきたようです。それを反映するように、スコアも徐々に上がってきましたし、通知回数も大幅に減りました。最初はあんなに通知が来ていたのに…(笑)

ドライバーの反応はどうでしょう

表彰やポイントで競い合うのが楽しいようで、盛り上がっている感じは受けますし、デバイス自体がメカ的に最先端感があるので反応は上々です。導入当初は「監視されている感じがする」と不満の声も一部で上がっていましたが、導入から時間が経ち、表彰制度で楽しむようになってからは、徐々にその意識が薄れていったようです。

導入前は車の事故が発生していましたか?

事故というより、どちらかといえばスピードの出し過ぎや危険運転による苦情が多かったですね。これって、裏を返せば地域の方に運転を見られているということ。ですから、苦情を減らすための改善が必要でしたが、導入後はめっきりと苦情が減りましたね。

いくら細心の注意を払っていても、事故を完全に0にするのは簡単なことではありません。夜間はとくに、走行する車が少ないので、ついついスピードを出してしまうのでしょう。その辺りは個々にコントロールしてもらうしかありませんが、SmartDirve Fleetなら客観的に自分の運転を見ることができるので、その点については大きく意識が変わったのではないでしょうか。

もともと事故はそんなに発生していませんでしたし、クレームについてもある程度対策を講じてきました。ただ、安全運転診断のスコアが日々、向上し続けていますので、ドライバー一人ひとりの意識、運転が改善されていることが証明されていると感じます。

表彰の仕組みも一役買っているのではないでしょうか?

そうですね、実はこの表彰制度は現場から声が上がって出来たものなんですよ。「せっかく点数がわかるのだから、支店ごとに安全運転を競いあいませんか?」って。

そうなんですね。スタッフのみなさんは非常に向上心が強いと感じます。車両管理システムの導入を検討する際に、弊社以外のシステムも検討はされましたか?

広い意味では“検討しました”。しかし、私たちが思い描いていたような安全運転機能が搭載された車両管理システムはSmartDirve Fleet以外見当たらず、せいぜいドラレコと連動しているとか、衝撃があったときはどうとか…ここまで高精度な機能はなかったんじゃないかな。江﨑新聞店の現場には、非常にフィットしています。

現在、メインで使われている機能は安全運転診断かと思いますが、それ以外で活用している機能はございますか?

現時点では、安全運転のスコアリング機能をメインに利用しています。本当はもっと多くの機能を使いこなしたいのですが。新聞店だけでなく、江﨑牛乳店でもSmartDrive Fleetを導入し、配送改善のために活用しています。こちらについては、以前テックビードでもお話させていただきましたので、ご参考いただければと思います。

牛乳店では全部で22台の配送車を所有し、日々、定期ルートを走行しています。牛乳店のルート改善ができれば、他の物販も一緒に運べるかもしれない。走行データを蓄積し、分析して、それが実現できる配送ルートを見出したいですね。

江﨑グループが目指す、今後の姿

今後、御社が取り組みたいこと、工夫していきたことがあれば教えてください。

牛乳店に関しては、多層活用がテーマです。お夕飯便も牛乳も、定期宅配で配送していますが、前日に追加された商品を当日の定期ルートに組み込むことができないかと考えています。

SmartDrive Fleetでは走行履歴がすべて残りますよね。それを蓄積して解析すれば、効率の良いルートがわかるはず。たとえば、定期宅配の商品と一緒にクリーニングの服を一緒に持って来て欲しいとか、途中で本を買って来て欲しいとか。お客様にとって痒いところに手が届く、“ついでに”をお願いできるサービスを実現したいんです。

フードデリバリーにおいては、現在ほとんどのサービスが注文1件につき1商品をピックアップでしょう。しかし、ルートが効率化できれば、一人のピッカーが3点、4点と運ぶことができるようになると思うんです。そうなれば、先ほどお伝えしたように、配達料も上がって時給1,500円ぐらいで働けるようになる。私たちが最終的に目指すのは、このような配送の好循環な仕組みを作ることです。

本当に素晴らしいですね。導入いただいている企業様で「最終目的が給与を上げること」というのは初めてかもしれません。既存の配送網を活用して利便性を向上しつつ、配送スタッフの時給を上げる。まさに「地域のために」を体現されている取り組みと言えるのではないでしょうか。

ありがとうございます。これからも多層配送やフードデリバリーで、お客様や地域で関わりのある皆様の生活を便利に、そして豊かにしていきたいですね。

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導入事例をまとめてご紹介

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SmartDrive Fleet を使って業務効率化や労務管理、
安全運転推進などを実現している成功事例をご紹介します。