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利用頻度に応じたベストな車の使い方を考える――購入やリース、レンタルなど

車の利用方法が多様化する今の時代。これまでカーリースやカーシェアなどさまざまなサービスを紹介してきました。

今回は主に「車を1週間だけ使いたい」「1か月だけ、1か月単位で車を使いたい」といった車の使い方をしたい場合に、どのくらいの利用頻度なら借りるメリット(レンタカー)があるか、または購入するかカーリースを選択するほうがお得になるのか。考えていきたいと思います。

利用頻度に応じたベストな車の使い方を考える――購入やリース、レンタルなど

車の利用頻度に応じた使い方

まずは簡単に利用頻度に応じてマイカー、カーリース、レンタカー、カーシェアの特徴を見ていきます。

◎…最適 〇…適している △…条件次第で適している ×…不適

毎日車を通勤や通学に利用する場合は、いつでも自由に使えるマイカーやカーリースがおススメです。

しかし車を利用する期間があらかじめ決まっている場合には、その期間に応じたレンタカー利用のほうが安くなりがち(短期から利用できるカーリースも一部あります)。レンタカーには自動車保険がセットのため改めて加入の必要はありません。駐車場は駐車違反にならないように確保する必要がありますが、月極めで借りる必要もありません。

「マンション、アパートで駐車場が無い」「短時間の利用が多い」「深夜の時間帯も自由に使いたい」場合は、カーシェアリングがおススメです。

ウィークリー&マンスリーレンタカーを全国展開する「ガッツレンタカー」

レンタカーについてはこれまであまり扱ってこなかったので、ひとつ具体的な事例を紹介しながら、費用について考えていきます。

出典 : ガッツレンタカー

レンタカー事業者はたくさんありますが、なかでも中古車を使用し格安価格でレンタカーを提供しているのがガッツレンタカーです。基本的に全国の主要都市に営業所があります(四国には営業所が無く、沖縄は那覇に2018年オープン予定)。

1週間や1か月といった長期レンタルが可能なレンタカー会社で、帰省や旅行、ちょっとした期間限定の代車や増車の際に役立ちます。

以下はガッツレンタカーの主要車種の料金です。詳しくは公式サイトをご覧ください。     

使い勝手に優れ、自家用車に多く使われる4ドアタイプの軽乗用車クラスで、24時間2,500円。4日以上連続して車を使用する場合には1週間レンタル、約3週間以上連続して使用する場合には1か月レンタルがお得です。

1か月レンタルでも4ドアタイプの軽自動車で29,800円。新車カーリースのリース料金並みの料金で借りることができます。

レンタカーのメリット

レンタカーのメリットはカーリースに含まれる税金関係の他に、自動車保険も全て含まれること。加えてカーリースで必要な車庫証明書も不要です。ただし駐車時には駐車禁止場所に駐車しないように注意が必要。

数日間から月単位でレンタカーを借りる場合には、借りるときと返すときだけ営業所に行けばいいので、その都度返さなくても良くて便利です。メンテナンス関係も定期的にしっかり点検してもらえるので、安心して借りることができます。

またリースと違いいつでも返すことができます。早めに返しても違約金はありませんが、返金もありません。

レンタカーのデメリット

レンタカーのデメリットは、大抵は自分で営業所に受け取りに行き返却する必要があるため手間がかかること。そして上述したように決まった期間のみの利用には最適ですが、長期レンタルになると割高感は否めません。

たとえば4ドアタイプの軽乗用車クラスの車を10か月レンタルした場合には298,000円+免責補償60,000円(6,000円×10か月)で358,000円になり、格安の中古車が購入出来てしまいます。

事故免責補償制度は利用しよう

レンタカーは各社、自動車保険は対人・対物無制限補償で加入しています。しかし万一の事故の際に保険を適用するにあたり「免責金」の支払が必要になります。免責金は対人・対物で5万円、車両保険で5万円、合計10万円必要です。この免責金をゼロにする特約が「事故免責補償制度」です。

通常はレンタル料金に+1,000円/日が一般的です。長期間レンタルを行うガッツレンタカーでは、1週間3,000円、1か月6,000円の料金で免責補償を行っているので、長期レンタルを希望する場合には加入をおススメします。

中長期に便利な中古車リース

5年、6年と長期に渡り車を使うことが決まっている場合には、中古車リースも選択肢のひとつです。リース契約は、個人マイカーリースも契約可能ですが、リース料を会社の経費扱いに出来る法人契約が多くを占めます。カーリースについてはこれまで何度も紹介しているので、別記事も合わせてチェックしてみてください。

出典 : オリックスリース

カーリース大手のオリックスリースの場合、アルト、ekワゴン、ムーヴなどの軽乗用タイプの中古車リースは6年で税込月々10,800円から用意されます(個人向けのマイカーリースの場合)。

中古車リースのリース料金に含まれるものは、車両代金、登録時の諸費用、納車陸送費用、期間中の自動車税、期間中の重量税、期間中の自賠責保険料です。車検時の基本料や整備料金、オイル交換などのメンテナンス料金は含まれません。

中古車リースのメリット

中古車リースのメリットは、新車よりも安くリースすることができること。そしてリース期間中の自動車税や車検の際の重量税、自賠責保険料が含まれること。毎月車に対する経費はほぼ一定の支払いで済みます。また購入と同じように自分の好きな時に自由にマイカーとして利用することができます。法人の場合には、リース料を経費扱いできますので便利です。

中古車リースのデメリット

中古車リースのデメリットは、同じ条件の中古車を購入する場合に比べて割高になる点、自動車保険は別途加入が必要な点です。また期間途中で返却する場合には違約金の発生もあるので、購入とリースをよく検討する必要があります。

自由に車を使いたいなら中古車購入がコスパよし

中古車を購入する場合は当然「自分の車」として自由に使うことができます。中古車でもマイカーローンを利用することにより月々一定の支払額で乗ることも可能です。

中古車リースに代表される軽自動車の車種、年式、走行距離など条件を同一にして比較してみると、以下の通りです。(スズキアルトの場合)

出典 : カービュー

約5年経過で走行距離8万キロ未満、修復歴なし、2WD、オートマチック車、4ドア乗用タイプの条件で中古車価格を検索してみると、車両価格は30万円前後、支払総額は40万円前後で販売されています。

マイカーローンを6年72回払いでシュミレーションした場合は以下の通りです。

・ローン元金 : 400,000円
・金利4.8%(地方銀行マイカーローン固定金利)
・月々支払額 6,400円×59回 初回支払額 6,754円
・支払総額  461,154円

さきほどオリックスリースで中古車をリースする場合、月々10,800円からと紹介しました。この料金と比較すると月々4,400円安く乗ることができる計算になります。年間に換算すると52,800円、6年では316,800円の差額です。

中古車として購入してしまえば、車が不要になった場合自由に売却もできます。ローンが残っている場合にはローンの支払いに充てることができます。

マイカー購入のメリット

いつでも自分の好きな時に車を使うことができます。また中古車リースよりも同条件の車種なら支払総額は安く購入できる可能性が高いです。さらに車が不要になった場合、売却も容易です。

マイカー購入のデメリット

税金やメンテナンス、自動車保険など車に関わる全てを自分で行わなくてはなりません。駐車場も必要なため、アパートやマンション住まいの場合は、別途駐車場を借りる必要があります。

短時間の利用者には利点も多いカーシェア

近年普及しているカーシェアリングは、コインパークの他、マンションの駐車場などにも設置されています。会員同士が、使いたいときにスマートフォン等で予約をして車をシェアすることができます。

出典 : タイムズカープラス

カーシェアのメリット

たとえば業界大手のタイムズカープラスでは206円(15分)で利用できるため、短時間なら安く借りることができ、燃料代、自動車保険も全て含まれます。もちろんメンテナンスもしっかり行われています。

また店頭での貸し出し手続きが不要。深夜や早朝の時間帯でも自由に借りて乗っていくことが可能です。車を保管する駐車場も必要なく、保険の契約も不要で車の維持に関して全く考える必要がありません。

カーシェアのデメリット

使いたいときに使いたいステーションに車がなく、使えないことがあります。週末や雨天時には特に競争率が高いです。

また出先で長時間滞在することで利用料金が高くなります。行きの移動に20分、滞在で120分、帰りの移動に20分なら160分相当の料金が必要です。この場合の利用料金は2,266円になり、格安レンタカーを24時間借りた時とほぼ同額になります。

トータルの利用時間を予め計算し、カーシェアが安いか、レンタカーが安いかシュミレーションすることが、お得に車を利用するポイントです。

コスト以外の負担も把握した上で、自分にあった手段を選択する

今回は金銭コストを軸にどの手段がいいのかを紹介してきましたが、たとえば「購入した場合はメンテナンスを自分でやる必要があり、カーリースの場合はコストが少し高くなってもメンテナンスを任せられる」など何を重視するかによっても、最適な選択肢は変わってきます。

ぜひ各手段の特徴をしっかりと把握した上で、素敵なカーライフを送ってください。

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