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2021年9月16日

ETC2.0を活用した運行管理サービスについてスマートドライブの担当者に聞いてみた

スマートドライブとパナソニックは、2021年6月に共同実証契約を締結し、物流車両を利用する企業向けに ETC2.0 システムを活用した運行管理サービスを提供することを目指し、共同実証を開始しました。

そもそもETC2.0を活用した運行管理サービスとは?といったところから、活用方法や将来性についてスマートドライブの担当者にインタビューしました。

ETC2.0を活用した運行管理サービスについてスマートドライブの担当者に聞いてみた

ETC2.0を活用した運行管理サービスとは?

まずは自己紹介をお願いします。

PMM(プロダクト・マーケティング・マネージメント)という部署に所属している岩田です。さまざまな開発のディレクションやビジネス周りの整理などを主に行っています。その中で昨年末から、ETC2.0のプロジェクト全体のマネジメントをしています。

ではまず、そもそもETC2.0を活用した運行管理サービスとはどのようなものなのでしょうか?

ETC2.0 システムは、2015 年から導入が始まりました。料金収受に特化した従来の ETC を進化させたシステムで、車載器が持っている特有の情報が全国の高速道路等に設置された ITS スポット(路側機)を経由して収集されます。具体的には200m間隔で取れるGPSデータや急ブレーキ情報などのイベント情報が主に収集され、それを元にリアルタイムでGoogleマップ上に車の位置情報を表示したり、走行軌跡という形で走行ルートが可視化できるといったサービス活用が可能になります。GPSデータや走行データはこれまでは専用デバイスなどを使って取得していましたが、ETC2.0であれば、現在取り付けている車載器を運行管理にも活用でき、余計なコストを払わずに車両管理ができるというところがメリットの一つになります。

国土交通省によると2021年4月時点でETC2.0車載器の普及台数は約639万台、路側機は高速道路約1,800箇所、直轄国道で約2,300箇所に上る。

では実際にユーザー企業が利用するためにどうしたらいいのでしょうか?簡単に利用できるものなのでしょうか?

ETC2.0のプローブデータと言われる「特定プローブデータ」を取り扱うためには、一般財団法人道路新産業開発機構(HIDO)からデータを供給していただく形になります。自社のためにデータを使っている企業は複数社いるみたいですが、データを使ってサービス提供する会社は今現在、そう多くはないと聞いています。ユーザー目線での話になりますと、例えば運送会社さまが自社の車両データが見たいとなった場合、車載器のGPSデータはHIDOを経由すれば、自分たちでも取得はできます。取得はできますが、次のステップとして可視化をしなければなりません。可視化をするサービスを自社で作れれば、自社だけで完結しますが、なかなか容易ではありません。スマートドライブは車両管理システムを既に提供していますので、ETC2.0のデータを基にした運行管理サービスが可能となります。

そこにスマートドライブの強みが出てくるということですね。サービスの内容としてはSmartDriveの車両管理システムと同様でしょうか?

現状は若干使えない機能もあります。安全運転スコアと呼ばれる急ハンドルや急加速減速などを基にスコアリングすることは残念ながらできてはいないですね。一方で、車の位置情報や、その情報を基にしたリアルタイムな指示出し、一日の走行状況を一覧・可視化することを行いたい事業者にとっては、それだけでも充分なサービスであると思っています。専用デバイスの設置の必要がないため、導入コストを抑えられるというメリットもあります。

実証サービスの提供や、今後の方針について

―パナソニックと共同で実証実験を行うとありますが、共同で実証実験を行う理由を教えてください。

 スマートドライブ社内ではETC2.0を活用した運行管理サービスについて2020年末から議論を始めました。その後、技術検証をして、簡易版を作ったときにパナソニック様にも興味を持っていただき、共同で実証という流れになりました。

 スマートドライブは多種多様な業種業態におけるモビリティデータを利活用したサービス
「Mobility Data Platform」などで培った知見があります。パナソニックの車載器や路側機などのハードウェア開発とETC2.0 データ活用に関する知見をかけ合わせ、使いやすい UI、活用しやすい UX をベースとした運行管理サービスが可能となります。主に物流業界に向けて 2021 年内の実証サービスの提供を目指します。

―ETC2.0を活用した運行管理サービスの今後の方針は?

  ETC2.0を活用した運行管理サービスは、まずはサービス化できるレベルまで作り上げることができましたが、改善の余地はまだまだあると思っています。今後、様々な企業様にご利用いただく中でフィードバックをいただきながらより良いサービスにつなげていければと思います。また、SmartDriveの車両管理システムの中で、現在のシガーソケットに挿すデバイスタイプと並列の一オプションとしてETC2.0を活用した運行管理サービスが確立できるようにしていきたいと思っています。そうなれば、物流業界以外でも地元を回る営業車はそのシガーソケットに挿すデバイス、高速道路をメインに走行する車両はコストを抑えるためにETC2.0を使って車両管理をするなど、車両の使用用途に応じて、どのデバイスを使うのかの選択できるオプションが増えることになりますので、顧客メリットも高まると考えています。