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2021年1月7日

実は危ない「漫然運転」。シーン別ボ〜ッとしない運転術を考えてみた!

いわゆる運転中の法令違反は、そのまま事故につながる危険性を秘めています。ましてやそれが大きな事故になってしまった場合には、死亡という最悪の事態も考えられるでしょう。死亡事故の原因でもっとも多いのが漫然運転です。これは、簡単に言うと、「注意力散漫なままでボ〜っと運転を続けている状態」のことです。

実は危ない「漫然運転」。シーン別ボ〜ッとしない運転術を考えてみた!

交通事故の原因では漫然運転が最多

令和元年7月に警察庁交通局交通企画課によってまとめられた公的資料「令和元年(上半期)の法令違反別死亡事故件数の推移」を見てみると、平成21年から常に安全運転義務違反のひとつである漫然運転が上位に入っています。

出典:警察庁交通局

またその傾向は、年齢層にかかわらず顕著で、同じく警察庁交通局交通企画課が公表している資料では75歳未満の運転者で27%、75歳以上の高齢者で19%のドライバーが、漫然運転(内在的前方不注意)などを理由とする死亡事故を起こしていることがわかります。

出典:警察庁交通局

漫然運転は法令違反ですから、違反点数が2点、反則金は普通車が9000円、大型車が12000円。さらに事故の相手方がいる場合は、刑事罰を科せられることもあるでしょう。そういう意味では意外に知られていない、しかし想像以上に重要な漫然運転の存在を知っておくことが、危険回避につながるのはいうまでもありません。

漫然運転の具体的「症状」を知っておこう

公的資料では「内在的前方不注意」という別名がついている漫然運転ですが、総じて言えるのが「前を見ているようで実は見ていない」という状況です。脇見運転に似ているように思えますが、そちらは「外在的前方不注意」として定義されています。

普段はなかなか理解できない状態ですが、具体的には以下のような症状が考えられます。

・ウインカーを出し忘れる
・ブレーキの踏み方が遅い
・速度が速すぎる、もしくは遅すぎる
・ふらついて車線からはみ出す、もしくは路肩にぶつかりそうになる
・横断中の歩行者や、車道を走る自転車を見落とす
・前を走る車に近づきすぎる。もしくは離れすぎる
・走り慣れている道を間違える

どれも、いつもはごくごく当たり前にできていることが、気がつかないうちにできなくなっている状態です。そこが漫然運転の怖さともいえるでしょう。しかもそれが「ボ〜っとしていた」では済まされない、大きな危険を孕んでいることを消して忘れてはいけません。

漫然運転の原因には何があるの?

ひとくちに「ボ〜っとしている」と言っても、そこにはさまざまな原因があります。自分の「漫然運転度」を把握するには、先ほど紹介した原因となる症状に気を配ってみましょう。

日常のストレス
知らず知らずのうちに溜まっていくストレス。ストレスは運転中にもドライバーに負担をかけてしまいます。公私を問わず、考えなければいけないことが多かったり、悩みが尽きなかったりすると、つい考え事で頭がいっぱいになり、「ボ〜っと」としてしまいがちに。

身体的な疲労
寝不足や体の疲労は、運転に対する集中力を失わせる可能性があります。だるくて重い身体は、少し動くだけでもしんどいと思ってしまうもの。とくに寝不足だと集中力が散漫になり、周囲の状況判断がおろそかになったり、運転操作をミスしてしまったり、「つい、うっかり」ではカバーできない状況を招くことも。

運転慣れした道の走行
慣れている道では、緊張感が途切れがちに。「いつも走っている道だから安心」という過信が、確認や操作をルーズにさせてしまう場合も。相手が避けてくれるだろうとか、路地から他の車はこないだろうと言った、「だろう運転」の罠に陥りやすいのもそんな時です。

この他、風邪や花粉症の時も運転には不向きです。

漫然運転を防ぐためにはつねに「緊張感」を保つべし

漫然運転を防ぐためには、気分転換や休憩をとるように推奨されています。たとえば音楽を聴く、ガムを噛む、休憩する、仮眠するなどです。この時に、なるべくスマホは触らないようにしましょう。しかし、悩みごとや考え事が多いと、やめようと思ってもなかなかやめられず、運転中にできる気分転換にも限界があることは否めません。

そんな時に実践していただきたいのが、意図的に「もっと安全運転を徹底しよう」と心に決めることです。「最近ぼーっとすることが多いな」「ヒヤリハットな運転が増えた」という方は、運転への緊張感を高めるために、周囲に配慮した運転をいつも以上に心がけてみてはいかがでしょうか。

その一つとして具体的に試してみていただきたいのが、「できるだけ後続車に道を譲る」ジェントルドライビングの実践です。高速道路はもちろんですが、一般道でも片側2車線以上ある場合には、できるだけ左車線を走るようにしましょう。右車線に比べて左車線は、対処すべきハードルが多めです。

一般道で気をつけたいのが、左折する車や路地から出てくる車、自転車や停止車両など。高速道路でもインターチェンジやジャンクション、PA/SAからの合流があるので、緊張感を持続させることができます。さらに高速道路では、追越車線を走り続けていると「車両走行帯通行区分違反」で捕まる可能性もあるため、二車線以上の有料道路では左側の走行車線を走る方がベター。

一方で、運転に慣れていないドライバーは右側車線を好む傾向があり、結果的に流れを阻害してしまうシーンも少なくありません。裏返せば左側車線は、常にそれなりの緊張を強いられる場面が多いということ。適度に車線変更を行わねばならないため、それこそ「ボ〜っと」している余裕はないのです。

非常に車通りの少ない郊外の片側一車線の道路でも、同じ発想で漫然運転を回避することができます。道路が空いているうえに信号機も少ない。そんな時こそ前方だけでなく後続車の存在にも気を配りましょう。時に、ペースが早い車に追いつかれたりしたなら、退避スペースや駐車スペースなどを見つけて一旦停止し、先を譲るのです。前だけでなく後ろにもしっかり気を配ることで、自然に緊張感を高めることができるため、漫然運転防止にもなります。

まとめ

もう一つ、郊外の空いている道路を走る時に試してみて欲しい「漫然運転防止」策があります。それは、道路標識を小まめにチェックする、ということ。特に速度標識は、周辺の状況によってクルクルと変わる道路が少なくありません。ちょっとしたゲーム感覚も楽しめます。

最近は一般道でも設置と撤去が簡単な移動式オービスが、日本の各地に出没しているそうです。もちろん「ネズミ捕り」と通称される昔ながらの取り締まりも健在。だからこそ、速度標識はしっかり把握しておくことが大切です。

ある意味、もっとも緊張感を高めてくれる漫然運転防止テクニック、と言えるかもしれませんね。