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2020年12月14日

点呼記録で会社を守る ~点呼に必要なことを解説~

運送会社において、点呼の実施及びその記録・保存はドライバーの安全を守るために欠かせない業務の1つです。しかし一方で、適正化巡回指導のワースト項目の常連でもあります。
この記事では、点呼業務で何を確認し、記録すれば安全が守られるのかを解説します。

点呼記録で会社を守る ~点呼に必要なことを解説~

点呼の目的

そもそも点呼の目的は何でしょうか。
それはドライバーとトラックの安全を守ることです。

ドライバーは健康か、普段通りの運転ができそうか、トラックに異常がないかなど運転前に確認し、注意すべき箇所を認識することにより最大限安全を確保することができます。
運送業の安全を守るために、点呼は監査対象とされ、その実施も厳しくチェックされています。

トラックを含めた事業用貨物自動車の事故は昔に比べると減少傾向ですが、まだまだゼロにすることは難しいのが現状です。トラック事故をゼロに最大限近づけるための手段の一つが、点呼となります。

点呼での記録事項

点呼では、行うべき事項が決められています。大きく分けて、ドライバーから状況報告、管理者側からドライバーへの状況確認、点呼当日の状況を踏まえての管理者側からドライバーへの指示、これら一連の流れの点呼記録、などです。
(参考:国土交通省HP)

具体的に乗務前、乗務後、その間で行う中間点呼に分けての事項をご紹介します。

乗務前点呼

  • 報告事項
    日常点検の実施状況/酒気帯びの有無/疾病、疲労、睡眠不足等の状況
  • 確認事項
    日常点検の実施状況/酒気帯びの有無/疾病、疲労、睡眠不足等の状況(/携行品等の状況等)
  • 指示事項
    運行の安全を確保するために必要な指示(運行経路/運行時間/運行上の注意/運行経路の道路状況及び気象状況等)
  • 記録事項
    点呼執行者名/運転者名/乗務する車両の登録番号/点呼日時/点呼方法(アルコール検知器の使用の有無、対面でない場合は具体的方法)/酒気帯びの有無/疾病、疲労等の状況/日常点検の状況/指示事項/その他必要な事項

乗務後点呼

  • 報告事項
    事業用自動車、道路及び運行状況/事業用自動車の状況/事故又は異常の有無/運行した経路の道路、交通、気象の状況/交替運転者に対する通告(/乗務記録、チャート紙、携行品等の提出
  • 確認事項
    酒気帯びの有無
  • (指示事項)
    (運転者の運行状況(乗務記録、チャート紙)に対する指導/次回の運行予定)
  • 記録事項
    点呼執行者名/運転者名/乗務する車両の登録番号/点呼日時/点呼方法(アルコール検知器の使用の有無、対面でない場合は具体的方法)/自動車、道路及び運行の状況/酒気帯びの有無/交替運転者に対する通告/その他必要な事項

中間点呼(乗務前、乗務後のいずれも対面で行わない場合、トラックに限る)

  • 報告事項
    酒気帯びの有無/疾病、疲労、睡眠不足等の状況
  • 確認事項
    酒気帯びの有無/疾病、疲労、睡眠不足等の状況
  • 指示事項
    運行の安全を確保するために必要な指示(運行経路/運行時間/運行上の注意/運行経路の道路状況及び気象状況等)
  • 記録事項
    点呼執行者名/運転者名/乗務する車両の登録番号/点呼日時/点呼方法(アルコール検知器の使用の有無、対面でない場合は具体的方法)/酒気帯びの有無/疾病、疲労、睡眠不足等の状況/指示事項/その他必要な事項

これらの乗車前点呼、乗車後点呼、中間点呼を行う際には、以下のような点呼記録に記録する必要があり、監査の際に提出が求められます。

出典:全日本トラック協会HP 

運行管理者の負担軽減

安全な運行を守る為にも、点呼での確認は欠かせません。
しかしながら、点呼は確認事項も多く時間がかかるため、実施する運行管理者にとって大きく負担がかかる業務です。
点呼は現状、原則として対面で行うことになっていますが、どのような状況でも対面で点呼を行うというのは、場合によっては非常に効率が悪いものです。

例えば車庫と営業所が離れている場合、「運行管理者が営業所で点呼を行い、車庫へ車移動する」といったことができないため、「運行管理者が営業所から車庫へ移動し、車庫にて点呼を行う」必要があり、管理者がその都度営業所と車庫間を往復するといった無駄な移動時間が生じてしまいます。

さらに、勤務体制が不規則な場合、運行管理者が点呼を行うためだけに出勤しなければならない、という状況も生まれてしまいます。
このような運転以外の業務負担によって、自動車運送事業者の年間平均労働時間は全職業平均に比べて長い傾向にあると言われています。
しかし、手間や時間がかかっても、点呼は安全は守るためには欠かせない業務です。
そこで、少しでも運送事業者の負担を軽減するために活用されているのが「IT点呼」です。

IT点呼とはテレビ電話のように、画面越しで点呼を行うことができるサービスです。IT点呼を活用すれば、物理的に管理者とドライバーが対面せずに、点呼を行うことができます。そのため効率的に点呼業務を行うことができることに加え、対面同様の点呼の質を維持することができるのです。
また、点呼記録はシステム上での保存になるため、紙保存のアナログ管理の必要がなく、点呼記録の管理という面でも効率化を促進できます。このことから、国からもIT点呼システムの活用が推進されています。

IT点呼の導入効果

実際にIT点呼を導入したお客様は、どのようなメリットを感じているのでしょうか。

出典:国土交通省 中小トラック運送業のためのITツール活用ガイドブック

国土交通省の実施したアンケート結果を見ると、「深夜・早朝でも確実に点呼を実施できた」という回答が最も多く上げられています。他にも移動の削減や労働時間の短縮など、業務の効率化と合わせて人的工数の削減にメリットがあるということがわかります。

拠点ごとに管理者が出勤して点呼を行うのではなく、一か所にいる管理者から遠隔で複数拠点の点呼ができるようになったり、営業所-車庫間でIT点呼を導入することで、ドライバー・点呼者が移動する必要がなくなる、という効果ではないでしょうか。

テレニシのIT点呼システム「IT点呼キーパー」を導入している企業の中からは、「点呼を行う管理者の時間外労働が大幅に削減された」「点呼簿が手書き管理ではなくシステム管理になったので管理が楽になった」など様々な効果があったとの声があがっています。

もっとIT点呼を知りたい方

IT点呼システムは令和2年に発表された「運送事業の働き方改革の実現に向けた政府行動計画概要」の1施策として、さらなる拡大を計画されている今注目のツールです。

テレニシではIT点呼システムの販売、IT点呼にまつわる情報配信をしております。ご興味のある方はチェックしてみてください。
https://www.ittenko-keeper.com/

<本記事はテレニシ株式会社の寄稿記事です>