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私たちの生活が変わる!IoTがもたらす未来とは?

今まで見えなかった情報が、データとして見える化できる。それを実現してくれるのがIoTです。機械学習、クラウド、ロボットなどなど、近年、多くのテクノロジーが進化を続けています。

今後のビジネスや生活にも密接し、効率的かつ利便性の高いサービスを提供するカギを握るIoTとは?

私たちの生活が変わる!IoTがもたらす未来とは?

IoTとは

IoTは、Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)の頭文字をとった略語で、通常はモノのインターネットと呼ばれています。米・ガートナー社によると、IoTは「物理的なモノのインターネットであり、自らの状態や周辺状況を感知し、通信し、何かしらの作用を施す技術が埋め込まれている」と定義しています。あらゆるモノが、インターネットとつながることで、今まで取得できなかった非常に膨大なデータを取得できたり、モノ同士をつなぐことで生活を向上させたりできる、非常に有用な仕組みとして近年は普及が広がっています。

要望を伝えるだけで作動してくれるスマートスピーカー、スマホ一台でカギを開閉できるスマートロック、室内の温度をセンサーで管理し、適正に保ち続けるエアコン機能、自動で点灯する照明など、生活面においては、機能性の高さと利便性、安全面やコスト削減を実現するスマート家電、スマートホームという言葉を耳にするようになりました。すでに身近な場所、そして非常に多様なシーンで使用されるようになりつつありますが、5Gの普及拡大によって、さらにIoTの利用シーンは広がるといわれているのです。

IoTの仕組み

IoTを使える状態にするには、①センサーやハードウェアなどのデバイス、②データを活用するためのクラウドサーバ、③デバイスとサーバをつなげる通信手段、これら3つの要素が不可欠です。モノに搭載されたデバイスがネットワーク(通信)を介して、クラウドワーバに接続され、相互に情報交換ができるようになっています。

最近ではこどもから高齢者、そして世界中の非常に多くの方がスマホを所有しています。スマホには通常、回線契約者のID番号が記録されたSIMカードが挿入されており、これを通してデバイスとクラウドサーバがつながり、情報を取得しているのです。つまり、SIMカードがなければスマホが使えないということ。IoT仕組みとしては、この状態とほとんど同じです。

MaaSやCASEの実現にはIoTが必要

IoTはモビリティ業界においても多様なシーンで活用されています。

CASE

C(コネクテッド)

コネクテッドカーは、外部とのネットワーク接続機能を搭載したクルマのことを言い、通信部分において、IoTが活躍します。クルマにデバイスを搭載することでクルマに関するあらゆるデータを収集・分析することが可能になり、クルマやサーバと相互間で情報のやりとりが行えるようになります。

自動車を構成する部品や装置にセンサーデバイスを取り付けることで、安全が行き届いた快適な走行から自動車の健康管理、車両管理、そして充実したエンターテイメントまで、多岐にわたり利用できるのが特徴です。

A(自動運転)

自動運転においては、IoTで自動車にセンサーデバイスを搭載し、位置情報や走行状況などのデータ取得に活用します。これらのデータをクラウドに集約し、AIが分析、その結果をクルマにフィードバックしながら、データをもとにした安全かつ快適な運転が実現できるのです。

S(シェア・サービス)

IoTによってクルマから取得した位置情報、稼働状況などをもとに、サービスへ落とし込むことができます。稼働状況から有用性を把握し、改善策を考え、PDCAを回してサービスを成長させることも可能です。

E(電動自動車)

世界的な流れからも、今後、主流になるだろうと期待されている電動自動車(EV)。IoTは、車体の管理にも活用されますが、EVの利用に欠かせない充電についても重要な役割を担います。最近では、専用のスマホアプリで対象の充電器を自動認識できるIoT EV充電インンフラプラットフォームがサービスを全国へ広げています。

MaaS

乗り合いタクシー、オンデマンド交通など、最近では地域の課題を解決し、シームレスかつ快適な移動を提供するサービスが誕生しています。IoTで収集した位置情報や稼働状況などのデータをもとにAIが最適なルートの検索、マッチング、運行を提案することで、効率的かつ利便性の高いサービスの提供が可能に。

CASEやMaaS以外にも、位置情報を活用したバスの接近状況を誰でもわかるように案内・表示するバスロケーションシステムにも利用されています。これはすでに京都市交通局の市営バスのバス停に設置されており、観光客が多く、渋滞が発生しやすい地域では非常に役立っています。

また、車両管理システムとしても最近では広く、企業に活用され、効率的な運行や業務改善以外にも、ドライバーや管理者に安全運転を周知させるという効果も。

IoTはスマートシティには欠かせない!

スマホの普及と公共Wi-Fiの整備により、ますます導入の幅が広がっているIoT。IoTによってあらゆるデータが集まることで、農作物の管理、効率的な物流、災害時の早急な支援など、多くの社会課題を解決し、人々が暮らしやすい街を実現できるようになります。エネルギーから交通、社会インフラ、公共・民間サービスなどの生活インフラを効率的に管理・運用することを目指したスマートシティの構築にもIoTの活用は欠かせません。

すでに国内外ではスマートシティの構築が進んでいます。少子高齢化、労働人口不足などを補いつつ、効率的に機能する次世代都市・スマートシティによって、今後新たなビジネスも創出されていくことでしょう。

筆者紹介

株式会社スマートドライブ
編集部

株式会社スマートドライブ編集部です。安全運転・車両管理・法令遵守についてわかりやすく解説します。株式会社スマートドライブは、2013年の創業以来、「移動の進化を後押しする」をコーポレートビジョンに掲げ、移動にまつわるモビリティサービスを提供しています。SmartDrive Fleetは、1,300社以上への導入実績があり、車両に関わる業務の改善や安全運転の推進などに役立てられています。また、東京証券取引所グロース市場に上場しています。 SmartDrive Fleetは情報セキュリティマネジメントシステム適合性評価制度「ISMS認証(ISO/IEC 27001:2013)」を取得しています。

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